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zoom RSS YMO「過激な淑女」中島みゆき「見返り美人」…明菜のシングル『Stock』だった

<<   作成日時 : 2013/03/07 09:37   >>

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80年代、人気絶頂期・中森明菜のシングル選考は、苛烈を極めていた。

有名・無名に関わらず、様々な人材に発注をし、集まった数多くの候補曲の中からシングルとして1曲を選び、リリースしていたという。

その選に漏れた中から、ある曲は『アルバムの中の1曲』へ、また、ある曲は『シングルのB面』へ、という形で発表されたものも多いのだそうだ。

さらに、そうした楽曲の救済にその名も『Stock』というアルバムを88年に出した事もある。

これはシングル候補オチ楽曲の中でも、とりわけロック色の強いものを集めたアルバムで、帯には「アナザー・シングルス」と銘打たれていた。

しかし、このような形で世に出ることなく、そのまま埋もれてしまったものも多いのではなかろうか?

〜『諸事情』により中森明菜の楽曲としてリリースすることが出来なかった楽曲で、後に他の歌手が歌ったものも沢山ある。〜

「Stock」リリース時、そんな明菜のコメントを聞いた事がある。


【YMO「過激な淑女」(83.07.27)】

http://m.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&client=mv-google&rl=yes&feature=related&v=ntyY5nNbY_U

明菜のボツ曲で最も有名なのがこれであろう。

細野晴臣作曲で、83年秋の明菜のシングルとして用意されていたものだが、明菜サイドからの書き直しの要求をうけ、この曲はボツとなった。

その代わりにできたのが「禁区」である。

「過激な淑女」はそのままYMO名義で「君に胸キュン」のおちゃらけテクノ歌謡路線第2弾としてリリース(タキシードでフリつきで歌っていたような気がするがおぼろげでよく覚えていない)したが、マイナー気味で歌詞がシュールお耽美路線だったのがいけなかったのか、大ヒットとはならなかった。

http://m.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&client=mv-google&v=z1Cp7ysvB5k

補足:禁区(インスト)

細野晴臣氏のテクノ歌謡の最高峰です。

http://m.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&client=mv-google&v=d2zMogxmcwE

もちろん、当時同じ事務所であったスターボーの「ハートブレーク太陽族」のような撃沈覚悟の怪作になったという可能性の方が強い。

http://m.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&client=mv-google&rl=yes&feature=related&v=IN7oyxJLJv0

この時の明菜は「過激」でも「淑女」でもないと思いますが、後の「Desire」以降のセルフプロデュースをするようになった『女王・明菜』はまさしく時代を手玉に取る「過激な淑女」でしたね。

ちなみにB面の「See-through」も明菜のボツ曲だったという噂もあります。

確かにこの3曲はよく似ています。

http://m.youtube.com/watch?v=KHFUxnQuMBI&desktop_uri=%2Fwatch%3Fv%3DKHFUxnQuMBI&gl=JP


【中島みゆき「見返り美人」(86.09.21)】

これもファンの間では有名な1曲。

http://m.youtube.com/watch?v=9DuuEGtY0qM&desktop_uri=%2Fwatch%3Fv%3D9DuuEGtY0qM&gl=JP

当時、中島みゆきのメイン・アレンジャーの一人であった椎名和夫氏(もちろん明菜の「DESIRE」のアレンジャーでもある)あたりの手引きによる企画だったのではなかろうか?

「デザイヤー」の明菜のジャケット写真を見て、「まるで見返り美人のよう」と中島みゆきが思ったであろうことは想像に難くない。

しかし『この見返り美人』は、彼女が明菜に提供するも、結局は実現には至らなかった。

『明菜サイドが歌詞の差替えを要求したのでボツになった』、であるとか、『中島サイドが競作でのリリースを要求したが明菜サイドが拒否したので流れた』、などと様々な噂がある。

86年、中島みゆきは親友の甲斐よしひろをプロデューサーに迎え、ニューヨークはパワーステーションで『36.5℃』なる大勝負アルバムを制作していた。

フォークソングの中島みゆきのイメージを払拭し、『新生・中島サウンド』をリスナーにイメージづけるための、『今までにないアルバムを…』、ということで プロモーションも今までにないほどしっかりと行なったし(確か全国で「中島みゆき展」なるものをやったと記憶している)、いつもであればアルバムとシングルは別物で行なっていた中島みゆきが、このアルバムからは3枚もシングルに切ることになったし、

更にアルバムリリース直前のシングル 「見返り美人」ではテレビに出ない中島みゆきが初のプロモーションビデオを製作することになった。

こういった事情下で中森明菜サイドからの楽曲提供の依頼が来たわけである。

『のるかそるかの勝負時に出せば、ヒット確約のトップアイドルとの競作を行い、シナジーで更なる自身のシングルとアルバムのヒットを狙う』

こういった腹づもりが、『中島サイドにあったであろうこと』は想像に難くない。

こうした向こう側の事情など関係ない中で、明菜サイドが『書き直しを要求する』。

『「見返り美人」の詞はちょっと明菜のイメージとは違うし、萩田光雄の派手な歌謡ロックアレンジは明菜がこのまま歌ったら、時代を逆戻りするようでちょっといただけない』
と、いうのもこれまた想像できる範疇だ。

中島サイドとしては、既にできあがっている曲を書き直しては競作の意味がないし、明菜サイド合わせですべて書き直すなり、それにあわせてリリース時期をずらすようなことは『36.5℃』のプロジェクトがもうできあがっている以上できるわけがない。

明菜サイドからすれば、中島サイドの話などどうでもよく、大ヒットが射程範囲にはいるイメージにあったいい曲でなくてはダメなわけだから、このままではリリースできない。

ということでこの企画が流れたのでは、多分、「Fin」の時期であったろうと思える。


【TM NETWORK「Come on Let's dance」(86.04.21)】

http://m.youtube.com/watch?v=nmy2zzs9PZg&desktop_uri=%2Fwatch%3Fv%3Dnmy2zzs9PZg&gl=JP

TM NETWORKの初期の代表曲でTMファンの人気の高い楽曲であるが、実はあまり知られていないが、中森明菜への提供ボツ曲である。

小室哲哉は後に「中森明菜が歌う可能性もあった」と述懐してる。

まだグループとしてのTM NETWORKのブレイク(最初のシングルヒットは87年リリースの「Get Wild」)よりも、また小室哲哉の作曲家としてのブレイク(最初のヒット曲は86年1月リリースの渡辺美里「My Revolution」)よりも以前の話である。

この時期、彼は「様々なディレクターにデモテープを届けてはボツを食らっていた時期だった」という。

TM名義でのリリースが86年4月であるから、時期的にいって85年「ミ・アモーレ」〜86年「Desire」あたりの選考であがったものではなかろうか?

「ひっきりなしの転調に細かい譜割」、「乱高下の激しいメロディー」と典型的な小室節であるが、これを当時の明菜が歌うとしたら「Babylon」や「Desire」の歌唱のように気合一発で一気にハードに歌いきるだろか?

TMの音源を聞くと「ちょっと明菜には不向きかな?」という感じだが、後の「愛撫」での成功を鑑みると『歌ってみたら案外よかった』、という感じになりそうな気がしないでもない。

http://m.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&client=mv-google&v=TjDnpp4DBMY

もし、これがシングルとしてリリースしていたら、もちろん当時の明菜の盤石のアーティストパワーでヒットしていただろうし、となるとTM・ネットワークも、そして小室哲哉の歴史も変わっていただろう。

そう思うと大変興味深い。


――――――→
『Stock』は、日本の歌手、中森明菜の12枚目のスタジオ・アルバム。

このアルバムは1988年3月3日にワーナー・パイオニアよりリリースされた。

チャート最高順位・週間2位、1988年度年間14位(オリコン)。

『Stock』は、過去3年間にシングル候補曲として制作された中から、まさに「ストック」してあった楽曲を集めたスタジオ・アルバムとなっている。

本作の帯にも、"アナザー・シングルス"の記述がある。

『オリコン・ウィークリー』によると本作は、「激しさ、パワー、スピード感という3大要素をフィーチャーして構成されたアルバム」と解説している。

批評について

?『オリコン・ウィークリー』は本作について、今後の中森の方針を示した作品とも言え、一段とシャープな女性心理をリズムに乗せた作品と評した。

?『CDジャーナル』は本作について、性的な艶っぽさを感じさせると指摘した上で、「明菜の真骨頂発揮のアルバム」と批評し、各収録楽曲について、〜『いつ頃製作されたものかを推測するのもファンにとっては楽しみの一つだ』〜と付け加えた。

?『Hotwax presents 歌謡曲 名曲名盤ガイド 1980's』の馬飼野元宏は「本盤の楽曲のクオリティもシングル曲と比肩するほどに高い」と批評した。

?『MUSIC MAGAZINE』の批評家の今井智子は、「保守層狙いの歌謡曲の美学」が総体的に彩られており、「隠微な性欲を掻き立てる」と推察した。

?また、岡本郁生は、挑発的な姿勢は明白であるが、ハードな楽曲の中にも、落ち着いた婀娜っぽさが欲しいと批評。

?さらに、佐々木久美子は、一点集中の気迫が感じられ、この中森の潔さに最も興味を引かれると評した。

?加えて、音楽評論家の草分け・中村とうよう氏は「大衆歌謡の人気第一スターのアルバムが、こんなに息つまるほど濃密でいいのだろうか?」と述べ、歌唱者も鑑賞者も幾分ゆとりの持てるような「隙間とか大まかなウネリのある作りにしなくていいものか、心配になる」と指摘した上で、肯定的に評している。


【アディショナル・アレンジメント/オーヴァー・ダビングに、破竹の勢いだったハードロック・ギタリストの北島健二 (FENCE OF DEFENSE)を起用し、更にエッジの効いたロック・サウンドを強化】

当時のSHOW-YA、浜田麻里、アン・ルイスを凌駕する圧巻のハードロック・テイストを全編で繰り広げている。

錚々たるソングライター達による『収録曲』

?「FAREWELL」
作詞・許瑛子/作曲・佐藤健/編曲・中村哲・北島健二
?「夢のふち」
作詞・飛鳥涼/作曲・後藤次利/編曲・後藤次利・中村哲
?「CRYSTAL HEAVEN」
作詞・YUKO(女優の浅野ゆう子)/作曲・都志見隆/編曲・松原正樹
?「まだ充分じゃない」
作詞・佐藤ありす/作曲・林哲司/編曲・松原正樹・北島健二
?「FIRE STARTER」 作詞・SANDII/作曲・久保田真箏/編曲・村松邦男・北島健二
?「NIGHTMARE 悪夢」
作詞・大津あきら/作曲・北島健二/編曲・FENCE OF DEFENSE&北島健二
?「I WANNA CHANCE」
作詞・許瑛子/作曲・鈴木キサブロー/編曲・井上鑑・北島健二
?「POISON LIPS」
作詞・湯川れい子/作曲・都志見隆/編曲・新川博・北島健二
?「処女伝説」
作詞・FUMIKO/作曲・原田真二/編曲・小林信吾・北島健二
?「FOGGY RELATION」
作詞・永井美由紀/作曲・永井美由紀/編曲・佐藤準・北島健二


このアルバム全体に感じられることは、兎に角、『イントロ』がスゴく格好よい!

邦楽のヒット曲を作る定石は、先ず、食いつきたくなるイントロ&サビのキャッチーでパンチのあるメロディー。

次にタイトル&歌詞のインパクト&パフォーマンス。

この収録曲のほとんどがそれを奇襲していて、『アルバムの中にポツンと入ってる良い曲』みたいな緩いテンションのナンバーは皆無です。

このアルバムと、シングルで発売されてヒットしていた曲を比べると、シングル曲の方が幾分マニアックで、アンチ・コマーシャルな感じがします。

ある意味・中森明菜のアーティストとしての『美学』や『こだわり(ワガママも含む)』が感じられるのかも知れませんね。

http://m.youtube.com/watch?v=hoO2oSNao6k&desktop_uri=%2Fwatch%3Fv%3DhoO2oSNao6k&gl=JP

http://m.youtube.com/watch?v=VBXGI_yUQ8o&desktop_uri=%2Fwatch%3Fv%3DVBXGI_yUQ8o&gl=JP

http://m.youtube.com/watch?v=taTUgyRxk8M&desktop_uri=%2Fwatch%3Fv%3DtaTUgyRxk8M&gl=JP

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
http://wagamamakorin.client.jp/akina-etc9.html

こんなパクリが許されるとでも?
びっくり
2013/08/18 00:16

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