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zoom RSS ウルトラマンA最終回「明日のエースは君だ!」

<<   作成日時 : 2013/07/31 18:05   >>

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優しさを失わないでくれ。
弱いものをいたわり、互いに助けあい
どこの国の人達とも友達になろうとする気持ちを、失わないでくれ。
たとえ、その気持ちが何百万回、裏切られようと...
それが私の最後の願いだ。


ウルトラ・シリーズ最大の名言であろうこの言葉。

ウルトラマンAの世界観であれば、本来は「どこの国の人達」ではなく、「どこの星…」の方が相応しいとも思える。

これは番組のメイン・ライターを務めた市川森一に許され、託された、子供達へのメッセージだったのだろう。


この世界は全て、
「陰謀」と「共謀」によって物事が仕掛けられていく


軍事戦争も、経済戦争も、皆全て―

何者かたちが秘密裏に用意し、 
略奪しようとするもの同志が、
策謀するのが当然で、
その積み重ねが「歴史」だ。

まるで「戦争」が、大義名分、正義のために行われてきているなどと、本来だれも思わないのに、「歴史」まで、勝者により現在も脚色され、捏造されている。

戦争は「略奪」の為に始まる。

「略奪」は「謀略」であり、できるだけ敵同士闘わせ、「漁夫の利」を得るのが「鉄則」である。

そのためには、執拗な下ごしらえで時間をかけ「洗脳」・「分断工作」を狙う

アメリカの戦争の常套手段です。




ウルトラマンAである北斗星司は、無抵抗な宇宙人・サイモンが子供達にイジメられているのを見て注意しようとするが、彼らの顔を見て衝撃を受ける。

その子供達は皆、ウルトラ兄弟のお面をかぶっていたのだ。

「何をやってるんだ?」

北斗が言うと、彼らは高らかに応える

「僕たち、ウルトラ兄弟でーす。」

ぞっとする北斗に、子供達は無邪気に聞く。

「ねえ、この宇宙人、死刑にするの?」

これが市川森一の書いた「ウルトラマンA」の最終回の冒頭である。

それは日々、学校の教室で繰り返されていた光景だった。

市川森一:「我々が十年かけて育てたウルトラマンの与えた影響を、僕なりの感覚でエスプリにしちゃったんでしょう。結局、何の役にも立ってねえ…と」



市川は1941年長崎県生まれ。十歳の時、母を結核で失い。継母に育てられた。

彼が生まれ育った長崎はキリシタンの町。

彼は母の死と引き替えに、キリスト教の信仰を持ったという。

市川:「生まれた時から、ペシミストでしたね。やはり、継母に虐め抜かれて子供時代を過ごしたってこと。普通、世間的には最も愛され、守ってもらえる存在から、一番、不条理に虐め抜かれたっていう十歳以降の体験は、非常に現実を憎む原因になりました。」



市川は「ウルトラマンA」第一話のシナリオで、広島の原爆ドームをいきなり超獣ベロクロンに破壊させる。


市川:「聖書というものは、旧約の天地創造から、新約の「ヨハネ黙示録」まで、神が造ったものを、また神が壊していくという徹底した破壊の預言でもあるんです。
破壊される対象が、絶対的なものであればあるほど、そこにおのずと神話的なイメージが出来上がる。
東京タワーをねじ曲げるよりは、病院とか、教会とか、そこに神聖な意味のあるものを壊すほうがドキッとするんじゃないか?」


そして最終回「明日のエースは君だ!」で、北斗はウルトラマンである自分の、正義に対する不安が的中したかのように、「ウルトラ兄弟」を名乗って無抵抗な宇宙人・サイモンをイジメている子供達を見てしまう。

衝撃を受けた北斗は、子供達に「ウルトラ兄弟は弱い者いじめはしない」と説く。

本物のTAC隊員に諭された子供達は反省し、みんなでサイモンを守ろうと誓う。

ヤプールは「サイモンを渡せ」と地球人に要求し、

大人達は街を守る為に、サイモンをヤプールに引き渡そうとせるが、北斗は訴える。

「家や街は、たとえ踏みにじれても、また立て直すことが出来ます。でも、あの子供達の気持ちは、一度踏みにじったら二度ともとには戻りません。」

ここで北斗が守ろうとするものは、街や人々の生活という『現実』ではなく、子供達の気持ちという『観念』だ。

ウルトラマンの掲げる『正義』が、ここまで純粋化されたのはかってないことだ。

だが、観念を選んだ北斗は、やがて現実に復讐されることになる。


彼が「家や街」といった〈現実〉を犠牲にして守ろうとした、当のサイモンこそ、実はヤプールだったのだ。


「人間の子供から優しさを奪い、ウルトラマンAを地上から抹殺することが、私の目的だったのだ」

それをテレパシーで北斗にだけ伝えたサイモンは、更に底意地悪く迫る。

「私を撃てるか?」

北斗は引き金を引いてしまう。

胸を押さえ、呻いて死んでゆくサイモン。

ヤプールが化けていた「サイモン」の名は12使徒の一人からとったものだろう。

信じていた同志に裏切られ、十字架にかけられたキリスト。

「もう、お前の言うことなんか聞くもんか!」

「優しさなんて、信じないぞ!」

周囲の憎しみは、北斗独りに向かってゆく。

追いつめられた北斗は、二度と地球にいられなくなることを承知の上で、子供達の前でAに変身する。

「子供達に真実を伝えるにはこうするしかなかった。さよなら、北斗星司…」


Aの独白は、人間を救うべき神が人間の姿をしていることの限界を示している。

ジャンボキングを撃破したAは、夕陽を背にして、人々の前に立ち尽くす。

その巨大な姿には、今までのウルトラマンになかった孤独さがあった。


優しさを失わないでくれ。
弱いものをいたわり、互いに助けあい
どこの国の人達とも友達になろうとする気持ちを、失わないでくれ。
たとえ、その気持ちが何百万回、裏切られようと...
それが私の最後の願いだ。


Aは夕焼け空に向かって飛び去ってゆく。

「明日のエースは君だ!」という最終回のエピソードが意味するもの。

それは、Aの姿を見上げる子供達、一人一人が、Aになるしるしを与えられたということではないだろうか?

「果てしない絶望」とともに。



【怪獣使いと少年/切通理作】より抜粋。

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内 容 ニックネーム/日時
関学大等建築家Voriseは、小野藩主一柳子爵娘と結婚ですが、円谷一族がまだカトリックなら近江兄弟社と提携可能ですか?

ameba Casshern
はてな yasuosera119Gree RAMBO
mixi RAMBO
ヴォーリス
2015/07/18 23:03

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